文責:ジェムコ日本経営 コンサルティング事業部 牛奥 修三
先般、異業種交流会にて、群馬県前橋市に拠点を置く通信機器メーカーである株式会社ナカヨ様の工場見学に行って来ました。
今回のテーマは、「IoTによる製造現場の革新」です。
同社は、1944年に中与通信機製作所として設立後、情報通信機器の開発、製造、販売、環境及びエネルギー設備関連機器、関連商品の製造、販売を事業としています。
2014年に株式会社ナカヨに社名を変更後、ものづくりサポートにも力を入れ始めました。70年以上の通信機器製造に裏付けされた高品質な“ものづくり”をもとに、一歩先を行く最適なソリューション提案を行っています。また、IoTが昨今のように話題になる前から、自社工場の見える化に取り組み、様々な施策を行ってきました。マウスに使われているセンサーを取り外して利用することで、ライン稼働の可視化を試行錯誤したこともあるそうです。見える化の画面に関しても、現在でも見やすく、比較も容易ですが、さらなる改良に努めていらっしゃいます。
確かな技術力とサポート力はもちろんのこと、一番感銘を受けたのは、改良に取り組む姿勢や、可視化したデータを全社で共有し、次に繋げるという体制です。朝礼等の打ち合わせの場には、毎月の改善活動内容をまとめた社内報や、収集されたデータが様々な角度・視点で検討できる状態に加工されて掲示されていました。改善活動の打ち合わせの様子も拝見しましたが、見える化が目的なのではなく、現場の改善や、生産性の向上を目的に取り組む姿勢が社内風土として定着していると強く感じました。
今回のテーマである「IoTによる製造現場の革新」の本質を見た気がしました。
夜は、異業種交流会のメンバーと工場の方々とで懇親会が行われ、おいしい料理と一緒に、群馬の地酒である水芭蕉、谷川岳、赤城山を頂きながら、(銘酒を飲み比べというには、多すぎる?量ではありましたが楽しくおいしく頂きました。)現場改善力や気づき力を持った人材の育成に対する熱い思いを聞かせていただきまた。さらに脱線したお話もいくつか聞かせて頂き、いろいろな意味で魅力的な企業だと感じました。